
スタートアップへの支援を通じて社会課題を解決し、社会の善進を加速する
2007年 新卒入社
井上 怜 INOUE RYO
投資事業本部長
大学生の時は、長期インターンシップには参加せず、3年間同じアルバイトに打ち込みました。
私が在籍していた大学の経営学部には起業を目指す学生も多かったのですが、私は具体的な志望業界や職種が決まっていないまま、大学3年生の12月から就職活動を始めました。
最初は業界や職種にこだわらず幅広く企業に接する中で、スタートアップやベンチャー企業に興味を持つようになりました。
その中で、就活軸として「仕事を通して好きな領域を見つけること」と、「明確なビジョンを持つ人を支援すること」を定めました。
その中で、1つ目の軸である「仕事を通して好きな領域を見つける」を実現するため、幅広い業界のビジネスに触れられる職種を探しました。
2つ目については、自分の努力が誰かのためになると実感できる仕事がしたいと考えていました。両親が自営業を営んでいた影響もあり、明確なビジョンを持つ人をサポートしたいという思いを強く持っていました。
就活を進める中で、自分の軸に合うのは「コンサルティング」や「投資」分野だと考えました。
数ある企業の中でも、パーパス「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する。」に基づき、意志を持つ人を様々な事業を通じて支援できるユナイテッドに興味を持ちました。
ユナイテッドの投資事業はスタートアップのソーシングから投資実行までの一連のプロセスを担うキャピタリストチームと、投資実行後の企業価値向上に向けた支援を担うバリューアップチームが連携して取り組む体制があり、資金のみならずノウハウの提供を通じた価値提供を行っている点に魅力を感じました。
さらに、早期から事業責任者として活躍する新卒入社の先輩がいるなど、チャレンジできる環境にも惹かれました。
ユナイテッドは私の就活軸と合致しており、自身の想いを実現できる環境だと感じ、入社を決めました。
入社後、約2週間の新人研修を経てキャピタリストチームに配属され、OJTを通じて投資案件の探索(ソーシング)、検討、実行、投資後のモニタリングや支援まで、一連のプロセスを3ヶ月間で経験しました。
現在、入社から2年が経過しましたが、引き続き幅広い領域の投資実行に携わることができています。
ソーシングのフェーズにおいては、自らピッチイベントやカンファレンスに参加して企業を発掘するだけでなく、社外のベンチャーキャピタルとのネットワークを通じてスタートアップをご紹介いただくなど、様々な手法でスタートアップにアプローチしています。
配属当初は、同じ部署の先輩であるトレーナーと一緒に初期段階の検討を進めながら論点をすり合わせ、一緒に起案する形で進めることで、投資先の選定から起案、投資実行までのプロセスを理解することからスタートしました。
最初から大きな金額の起案を行うことは難しいので、まずは代表取締役社長の早川さんを含めた投資委員会にて最終合意を得て、投資実行までのプロセスをどう進めるかを意識して取り組んでいました。
現在でもトレーナーと共に検討・起案していますが、徐々に一人で案件を進めることも増えてきました。
トレーナーに教えてもらったポイントを意識しながら進めており、適宜フィードバックもしっかりともらえるので、変に気負いせずに起案することができています。
知識の面では現在も苦労しており、今も試行錯誤しながら成長している途中です。
ビジネスだけでなく、ファイナンスや法律、日々変化する業界や市場動向をキャッチアップし、常に学び続けることが求められています。
知識が不足している分野では業界の全体感をつかむために本や雑誌を読んだり、SNSでトレンドを追うなどして日々勉強を重ねています。
新卒という立場でありながら、起業家と対等に話す場面ではプレッシャーを感じることもありますが、それを前向きに捉え、いちキャピタリストとして責任を持って臨むよう心がけています。
また、言い訳をせず、限られた時間で最大限学びを得ること、相手にとって価値のある提案を模索することを大切にしています。
さらに、領域ごとの専門知識だけでなく、キャピタリストとしての総合的な知識を高めることを意識しています。
入社1年目で特に苦労したのは、成果が目に見えにくい点でしたね。
デューデリジェンスから投資実行、そしてモニタリングという一連の業務を複数案件で並行して進める中で、自分の成長や達成感を感じづらかったことを覚えています。
投資は大きな金額が動く華やかなイメージがありますが、実態は本当に泥臭く、そして長期に渡ってスタートアップに寄りそうため、成果が目に見えて実感できるまでには時間がかかります。
また、業務量の波があることも慣れるまでは大きな課題でした。複数案件が常に同時並行で動いているため、案件の検討や出資の時期が重なると、急激に業務量が増えることがあります。
1つ1つが大きいプロジェクトで、関係者も多く外部要因に左右されるため、コントロールができない部分に難しさを感じました。その点は、先輩社員にも相談しながらその都度柔軟に対応していきました。
投資実行が決まった時はもちろん嬉しいのですが、それ以外にも印象深い経験がいくつかあります。
例えば、起業家の方から「今、こんな課題で困っているのですが、アドバイスをいただけませんか」と相談の連絡をいただいた時は、一人のキャピタリストとして信頼してもらえていることを実感できました。
また、既存投資先の支援の過程で事業計画書を作成してお渡しした際、「ここまで深く考えられていませんでした」とお言葉をいただいたこともありました。
このように、キャピタリストとしての価値を認めていただき、感謝の言葉をかけていただけた時は、この仕事をしていて本当に良かったと感じましたね。
キャピタリストの仕事は投資実行がゴールではありません。成果が見えるまでに最短でも5年ほどかかるので、自分の判断が正しかったのかどうか、なかなか実感が持てず、苦しい時期がありました。
それは、多くのキャピタリストが成長実感を得づらいと言われる理由の一つだと言われています。
ただ、案件を重ねていく中で、過去の経験を次の機会に活かせるようになり、少しずつ成長を感じられるようになっています。
この仕事の魅力は、意志を持つ様々な起業家と1対1で対話できることですね。通常のビジネスでは出会えないような領域や、これから市場を創造していこうという方々との出会いは、大きな刺激になっています。
自分の仕事が社会に大きなインパクトを与えられる可能性があることは、キャピタリストという職業を選んで本当に良かったと実感できる瞬間ですね。
キャピタリストは、起業家やスタートアップとは異なるアプローチで社会にインパクトを与える存在だと考えています。現在は、他のキャピタリストとの知識・経験の差を痛感する日々です。
そのために、今後は自信を持って支援できる専門分野を増やし、知見を深めていくことで、投資先と二人三脚で事業を成長させられる“真のパートナー”を目指したいと考えています。
※こちらの記事は2024年11月28日時点での内容です。